刀 肥前国住陸奥守忠吉 肥前国河内守藤原正広 / Katana Hizen no kuni jyu Mutsu no kami Tadayoshi Hizen no kuni Kawachi no kami Masahiro

商品コード:
katana tadayoshi2
販売価格(税込):
4,200,000
関連カテゴリ:
刀 太刀 / Katana Tachi
時代 : 江戸中期
国 : 肥前

証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
    特別保存刀剣 鑑定書

外装 : 白鞘入

刃長 : 2尺5寸強(75.8cm)
反り : 6分
目釘穴 : 2個
元幅・元重 : 33.4mm(棟を含む)・7.8mm
先幅・先重 : 23.0mm(棟を含む)・5.8mm

Period : Mid. Edo

Country : Hizen

Paper : NBTHK Tokubetsu Hozon Token Paper

Fittings : Shirasaya

Length : 75.8cm(29.84inches)
Curve : 1.8cm
Hole : 2
Bottom Width,Thickness : 33.4mm(Mune is included)・7.8mm
Top Width,Thickness : 23.0mm(Mune is included)・5.8mm


陸奥守忠吉は二代忠広の嫡子で、忠吉三代目を継承しました。二代忠広は忠吉銘を切りませんでしたが、土佐守忠吉没後、本家に「忠吉名返還」を行ったとされており、それに伴い、三代忠吉は万治3年(1660)10月に陸奥大掾を受領し、寛文元年(1661)8月に陸奥守に転じています。そして、貞享3年(1686)、父二代忠広に先立ち50歳で亡くなりました。作刀期間が短かった事と合わせて、父の代作を任されていた事もあり、作品数は比較的少ないとされています。作風は初代忠吉に近く、直刃を得意としていますが、華やかな丁子乱れの作品もあります。肥前河内守正広は初代正広の子で、初銘正永、武蔵大掾、武蔵守受領し、寛文五年(1665)河内守に転じて正広と改めました。
本作は三代忠吉と二代正広の合作の珍しい一振りです。田野辺先生の鞘書にもあるように、忠吉の鑢目がいつもの勝手上がりではなく、大筋違となり、豪快な姿で、地沸厚く付き、地景入り、強く冴える地鉄に対して、正広は匂い深く、厚く沸付き、盛んに乱れる個性が観られて、出来優れ、資料的価値があると表記されています。また、人間国宝小野光敬先生による鞘書では鍋島家伝来と記されており、鎺は金無垢二重鎺で、鍋島家の家紋(鍋島杏葉紋)(なべしまぎょうようもん)が入っており、登録証は昭和26年の福岡県登録の優品です。