鐔 無銘 甚吾 龍図 / Tsuba Mumei Jingo

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tsuba 910
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時代 : 江戸後期
国 : 肥後国

証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
特別保存刀装具 鑑定書

形 : 隅入角形 鉄槌目地 鋤出彫 金布目象嵌 小透 丸耳
縦 : 79.1mm
横 : 74.2mm
耳 : 4.4mm

Period : Late Edo 19c
Country : Higo

Paper : NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

Length : 79.1mm (3.11inches)
Width : 74.2mm (2.92inches)
thickness : 4.4mm (0.17inches)


肥後金工は細川三斎忠興(1563~1646)の指導と理解のもと大いに発展し、林、平田、西垣、志水などの各派の隆盛をみることになりました。三斎は千利休(1522~1591)とも親交が深く、侘び寂びの世界を尊び、華麗と濃厚さを避け、地味の中に垢抜けした深い味わいを探求する美学を金工達に求め、彼らもまたそれに応え、盛行し、大成していったようです。志水派は肥後金工の中では個性的で、特異な存在で、初代甚五から八代目まで続き、その作風は主として鉄を用い、それに大胆に真鍮で据文象嵌する、金銀で布目象嵌するなどの工法を得意としました。
本作は無銘ながら甚吾に極められた鐔です。表に画面一杯に独特の雨竜を、裏には左下に三鈷杵が配置され、金銀の布目象嵌が施されています。この竜図は甚五各代が最も得意とする画題の一つで、力強い鉄味が魅力ある作品です。