花鉈 (刀身銘)大慶(花押)橋立の文殊は里のながめ哉(茎に)(刻印・宮) / Hananata Taikei (Naotane) (Kao) made in Miyatsu

商品コード:
hananata naotane 1
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時代 : 江戸末期
国 : 武蔵国

証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣 鑑定書

外装 : 拵付白鞘入

刃長 : 6寸5分
反り : -
目釘穴 : -
元幅・元重 : 31.0mm・6.8mm


Period : Late Edo
Country : Musashi

Paper : NBTHK Tokubetsu Hozon Paper

Fittings : Koshirae+Shirasaya

Length : 19.7cm (7.75inches)
Curve : -
Hole : -
Bottom Width,Thickness : 31.0mm・6.8mm


大慶直胤は出羽国山形の生まれ、荘司箕兵衛と称し、大慶と号しました。水心子正秀門で、師と同様秋元家に仕えました。文政四~五年(1821~1822)頃筑前大掾を、嘉永元年(1848)美濃介を受領しました。彼は師の提唱した復古論を実践し、また五カ伝すべての作刀に優れ、沢山の門人を育てました。彼は各地で鍛刀しており、作刀に鍛刀地の地名を刻印しています。
本作は誠に珍しい花鉈の作品で、こちらはお茶席で、お花を生ける際に使用されるものとの事です。共柄造りになっており、「京」の刻印から丹後宮津での作刀になります。刀身には大慶(花押)の他に和歌が彫られており、「橋立の文殊は里のながめ哉」とあり、また短刀箱の上蓋にも「出羽国 亀岡文殊を眺め育ち 宮津橋立切戸文殊に思いを馳せる直胤也」とあることから、丹後宮津で槌を振るっている際、切戸文殊を眺めて、故郷の亀岡文殊に思いを巡らせていたようです。6寸5分と短寸ながら、文殊への思いがこめられた素晴らしい備前伝の丹後宮津打ちの直胤の名品です。「三人寄れば文殊の知恵」の有名なことわざがありますが、奈良県桜井市の安倍文殊院の文殊菩薩、京都府宮津市の知恩寺の切戸文殊、山形県高畠町の大聖寺の亀岡文殊は日本三文殊といわれております。お持ちになると知恵が授かる作品かもしれません。